先日公開しました「4歳児が「楽しい!」になる4つのスイッチ」や「Youtube 4〜6歳の練習風景」を、たくさん見ていただきありがとうございます。公開以降、未就学児や小学校低学年のバドミントンの教え方を調べて、このブログや動画を見ていただけてとても嬉しいです。
ただ、なかには幼児や小学校低学年にバドミントンというと「練習が難しく、体力的にも無理でしょ?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、当クラブはそんなことありません。
幼児にもできる練習方法で、幼児でも自分から練習したくなるクラブであるように、日々工夫し練習に取り組んでます。以下の映像をみていただければ、未就学児でもバドミントン練習ができているのがわかっていただけると思います。
それで今回は、春日アロウズが幼児を教える上で心がけている「環境で教える」についてご紹介したいと思います。
私がこの「環境で教える」を考えるようになったのは、全国大会にも出場する有名なジュニア選手のおばあちゃんに「〇〇ちゃん何歳からやってるんですか?」と聞いた何気ない世間話からでした。
おばあちゃんは「子守のため3歳から、私のバドミントンクラブに連れて行ってたんですよ。」と、「遊ばせてたら偶然 上手になって、しっかり教えたわけではないんです。」とおっしゃってて、私は「え?あんなに上手いのに?」と驚きました。もちろん謙遜されていたと思いますが、お話から察するに、おもちゃ代わりに遊ばせてたら少しずつ上手になって、クラブの大人達は3歳児がやるバドミントンに「すごい!」「じょうず!」と驚いて褒めていたのかなと思いました。
その時気づいたのは、この教え方には「厳しく練習!」「叱って練習!」という要素がないんですよね。いい意味で期待されず怒られない、沢山の大人にいつも褒めてもらえる、子供にとって とてものびのびした環境で、本人は「バドミントンが ただただ楽しい!」だったのではないでしょうか。こんな「環境」が、その子の運動能力とやる気を育てたんだと思えました。
このような「親について行った」という話は、多くのトップアスリートからもよく聞く話で、メダリストの奥原選手もそうですし、メジャリーガーの大谷選手のお母さんはバドミントンの国体選手で、小さい時よくバドミントン練習に連れて行っていたそうで、そんな「期待されない環境」でスポーツに幼少期から触れていました。(大谷選手は小学校2年生まではバドミントン、そこから野球に取り組んだそうです。)
他に「兄や姉がやっていた影響で小さい時はじめました。」という話も、桃田選手はじめトップアスリートからよく聞くエピソードですが、このように幼少期からスポーツにふれることができる「環境」にいたことが、将来活躍するアスリートになる「キッカケ」になっているのが分かると思います。
なので、春日アロウズはそんな「3歳でもスポーツできる環境」でありたいと、小さな子供には「パパママと一緒に遊びにきてくださいねー。」と考えています。
スポーツはもともと遊びです。バドミントンを遊びとしてはじめることができて、大好きなパパママと遊べて、たくさん褒めてもらえる、ちびっこにとってそんな楽しくて行きたくなるバドミントンクラブであることが、トップアスリートが育つ「環境」に必要な条件ではないかと考えています。
しかし、「ただ遊ぶ」わけではなく、自らやりたくなる「子供の4つのスイッチ」や、動画のように幼児でもスムーズに打てるようになるクラブ独自の教え方や、こども達が安心して練習できるパパママコーチなど、子供達がバドミントンが好きになって楽しく頑張りたくなる仕組みや工夫で日々練習しています。
以上が、当クラブが考える「環境で教える」です。
最後に、この記事を読んでいただいた、子供に教えたいパパママに知っていていただきたいことがあります。
幼児や初心者が、初めてラケットを持つということは、未経験の人がバッティングセンターに行くのと同じで、いきなり全部打てる人はいませんよね。できなくて当り前、空振りして当り前なんです。
幼児に対し「できるはず」という思い込みがあると「なんでできないんだ!」となりがちで、「言葉」で教えてしまいがちです。でも、これではスポーツが嫌いになってしまいそう。
なので、ちびっこには「いい意味で期待せず」、その子のペースで「楽しい遊び」を心がけ、少しでもできたら目一杯褒めて、気長に「スポーツで遊んで」あげてください。こんな気持ちでなら、子供はパパママと遊べるのが楽しくて、そのスポーツを好きになってくれると思います。
ただ、それでも「自分の子供には本気になってしまう。」や「どうしても気持ちが出てしまう。」「子供の集中力が続かない。」という方もいらっしゃると思います。
実は、当クラブに通っている親御様も同じで、やっぱり自分の子供には気持ちが入ってしまいます。なので、あえて自分の子供じゃない子供がいるところで教えたり、年の近い競争相手がいることで子供同士やる気になったり、幼児の上手な注意の仕方など、当クラブでならできる工夫がありますので、そんな方は、お近くでしたら春日アロウズにいらしてください。こんな「環境」で、同じ子育て中のパパママ同士みんなで、子供とのスポーツに取り組んでいければと考えています。
春日アロウズ 代表 林田
追伸:写真は、夏のレクレーション「親子で水遊び!」の写真です。親子で水風船投げたり水鉄砲で打ち合ったり、スーパーボールすくいをして楽しみました。春日アロウズではこういった楽しいレクレーションも定期的にやっています。